これまで、実験として雑誌を2冊スキャンニングしてきましたが、そろそろ本番に入っていこうと思い、技術書をスキャンニングすることにしました。
雑誌はあまり取っておかず、読み終わったものは処分していたので、裁断することにあまり抵抗はありませんでしたが、技術書は高価なものも多いので、ちょっと勇気がいりますね。
スキャンする本は、「はじめてのiPhone3プログラミング」にしました。
サイズは、縦23.5cm x 横18cm x 厚さ3.8cmで、価格は¥3,570-。628ページ。
結構厚くて重くて、そして高い本です。
家でも読みたいので、この本と、もうひとつ「詳細Objective-C 2.0」という、同じ様なサイズの本2冊をショルダーのカバンにいれて毎日持ち歩いています。
カバンの紐は切れそうになり、鎖骨は折れそうです。(T0T)
この重さから開放されるために、一番にこの本を選びました。
ちまたでは、「iPadの一番の売りは電子書籍だ!」みたいに言ってますが、
ほんとにそうなのかな?と思います。
日本では、本といえば、雑誌以外では、コミック・文庫・新書だと思います。
これらは、ハードカバーよりも、安くて、小さくて、軽いので、通勤電車や待ち合わせの茶店で読むには最適だと思います。
それらより重くて大きいiPadを持ち歩いて、電車の中などで取り出して使う人って、そんなにいないような気がします。
それよりも、英会話の教材や、参考書・ドリルなど、音声が出たり自動採点してくれるような本はどんどん発展してくると思います。
そういえば、少年サンデーがiPhone用に配信を開始しましたので、
さそく使ってみました。
今のところ、「うる星やついら」「名探偵コナン」「うちおととら」「MAJOR」の4作品だけですが、それぞれお試し版を見ることが出来ます。
にしても、1冊450円は高いですね(^^;
各方面に気をつかった結果なんでしょうけど、「いくらなら消費者は買って読んでくれるだろうか?」という視点はゼロですね。
で、ビューアの出来ですが・・解像度わるいです。
ダブルタップすると拡大されますが、1段階しか大きくならず、ルビなど見えない所がありあます。できれば、ピンチアウト・ピンチインに対応してほしいですね。
それから、ページをめくると拡大が解除されるは使いづらいです。
まだまだ改良の余地はありますね。
自炊の話に戻ります(^^;
これが、今回スキャンする本です。

裁断機を買う余裕がないので、今回もカッターでばらばらにしていきます。
まず、分厚くて一気に切れませんので、1cm厚くらいに背中からばらしてから、裁断していきます。
 
切り終わったら、1ページづづめくって、くっついているところがあればはがします。

全部ばらばらになったらスキャン開始です。スキャナーはこいつ。

キャノンの複合機MX850です。
シートフィーダーが付いていて、裏表自動で読み込んでくれます。
が、
紙のサイズ的に、A4で読み込むのですが、そうすると表ページは下部に余白が、
裏ページは丈夫に余白が出来、ちぐはぐなデータになってしまいます。
ですので、今回は、表だけ読み込むのと裏だけ読み込むの2回に分けました。
スキャンしたデータは自動的に連番が付きますが、裏と表で別々の連番になってしまいました。
番号を振りなおすのめんどうですので、プログラムを作成しました。
ついでに、余計な余白も削除できる機能も付けました。
こんなプログラムです。

使い方は、
左から、まず表データのフォルダを選択します。
次に裏データのフォルダを選択。
そして、統合したデータを保存するフォルダを選択。
最後に、トリミングしたデータを保存するフォルダを選択します。
右上の統合開始ボタンをクリックすると、裏・表のデータ名を振りなおして、保存フォルダに格納されます。
トリミングの原点と幅・高さをセットして、トリミング開始ボタンをクリックすると、すべてのデータの余白がカットされます。
トリミングサイズは、取得部分をつくるのがめんどうでしたので、Windows付属のペイントを使うことにしました。ペイントで表紙データを読み込み、範囲選択した時に表示される原点とサイズを記録しておきます。
トリミングにより、データサイズも節約できましたし、よけいな余白がないので見た目もよくなりました。
そうして出来上がったデータをPDF化して、iPhoneのGoodReaderで見たときの画面がこちらです。

データサイズは401MBでした。
iPhoneでもけっこう読めます。
iPadだとかなり良いんじゃないかと、期待しています。